流れ変わる局面…老練の将が見せた苦笑い 両チームに際立つ“大胆さ”と“緻密さ”
印象的だったベイカー監督の苦笑い…勝利へのこだわりを象徴
得点には結び付かなかったが、フィリーズも主砲のブライス・ハーパーが、今プレーオフ16試合目の出場で初盗塁を決め得点圏に進んだ。
この3戦で印象的だったのはアストロズのダスティ・ベイカー監督の苦笑いだった。
第4戦で一挙5点を奪った4回だった。無死一、二塁で2番ペーニャが送りバントを失敗すると、悔しさをにじませる笑みを浮かべうつむいた。ペーニャは左前打でこのミスを上書きしたが、流れが変わる局面を心得る73歳の老練の将が見せた仕草は勝利へのこだわりを象徴していた。
明日の移動日を挟み、第6戦は場所を同シリーズ開幕の地テキサス州ヒューストンに移し、ザック・ウィーラー(フィリーズ)とフランバー・バルデス(アストロズ)の先発が予定されている。大胆さと緻密な戦術を持ち合わせる両軍の結末はどうなるか。楽しみだ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)