雨天中止に涙も、大学準硬式の歴史を変えた1日 諦めなかった甲子園への思い
西日本選抜チームの主将を務めた大経大・大手「いつか満員の観客の中で試合が行えれば」
高校時代の悔しさを晴らしたい。そんな思いで準硬式を始めた選手もいる。西日本選抜チームの主将を務めた大経大・大手美来内野手(4年)は、高校時代に名門・八戸学院光星(青森)に所属。チームは2019年夏に甲子園に出場し、準々決勝まで駒を進めた。
だが、自身はベンチ入りすることはなくスタンドで応援。憧れだった甲子園に出場することはできたが、プレーすることは叶わなかった。「甲子園をスタンドで見るのは悔しかった。仲間がプレーしてるが、ちょっと複雑な気分で悔しい気持ちもあった。やり返すじゃないが、自分がここで活躍して頑張ってるんだと見せつけたかった」と振り返る。
今回、試合はできなかったが「少しでも準硬式を知ってもらえたのかなと思います。いつか満員の観客の中で試合が行えれば。3回(年)生以下の選手には少しでも多くの人に準硬式の知名度を広めていってほしい」と、夢の続きは後輩に託した。