新庄監督が見極めた“トライアウトの合格者”は? 覚醒兆しの清宮は野手筆頭候補
清宮は昨季の一軍出場なしから一転し、チーム最多の出場試合数を記録
続いて50試合以上に出場した野手の顔ぶれを見ていこう。
100試合以上に出場した選手は4人。清宮幸太郎内野手は自身初の1軍出場なしに終わった2021年から一転し、自己最多の129試合に出場。初めて規定打席にも到達し、チーム1位の18本塁打を記録した。初出場した球宴では、第1戦でサヨナラ本塁打を放ち、MVPに輝いた。松本剛外野手は序盤戦から打率ランキングのトップを独走。プロ11年目での初タイトルに向けて視界良好だったが、7月に左膝を骨折。それでも8月中旬に復帰し、首位打者に輝く大ブレークを果たした。
石井一成内野手は新型コロナウイルス感染や骨折がありながら、前年に続いて100試合以上に出場し、安打と本塁打で自己最多の数字を記録。万波中正外野手もチーム2位タイの14本塁打を記録するなど、粗削りながら高いポテンシャルを示した。野村佑希内野手も新型コロナと故障の影響で93試合の出場に終わったが、OPSは2021年の.664から.724へと改善した。
2年目の今川優馬選手は昨季の13試合を大きく上回る94試合に出場し、持ち味のパワーと気迫を前面に押し出す活躍で10本塁打を記録。宇佐見真吾選手は自己最多の81試合に出場し、北海道日本ハムへの移籍後では最高となる打率.256を記録して復調を印象付けた。
ドラフト9位ルーキーの上川畑大悟内野手は、1軍初出場こそ5月24日とやや遅れたものの、その後はシュアな打撃と高い守備力を発揮。打率.291、出塁率.360とチャンスメーカーとして活躍を見せた。ベテランでは谷内亮太内野手が持ち味の堅実な守備に加えて、打率.268と打撃でも活躍。新助っ人のアルカンタラ内野手はチーム2位タイの14本塁打を記録した。