2人に1人が肩肘の痛み自覚 “硬さ”放っておくと怪我の懸念も…効果的な予防法は?

肩・肘の怪我には肩関節の硬さも大きく関連

 次にストレッチです。肩・肘の怪我には肩関節の硬さも大きく関連します。特にGIRD(Glenohumeral Internal Rotation Deficit)と呼ばれる肩関節の内旋制限です。内旋制限は肩関節の後ろの筋肉や関節を包んでいる関節包という組織の硬さによって引き起こされます。投球をすれば肩関節の後ろの筋肉や組織は必ず硬くなります。その硬さを放っておくと怪我に繋がってしまいます。検査方法については「『肩が硬い』と故障しやすい? 怪我をしやすい選手、しにくい選手の違いを検証」をご確認ください。

 最後に全身運動です。投球による肩・肘の怪我と体幹や股関節の硬さも関連します。これは「野球に欠かせない股関節、機能を測る“5つのテスト” 硬さ克服の3つのトレも紹介」と「いいプレーのために…体を“思い通り”に動かそう!! 野球少年&少女に勧める練習法」を参考にして取り組んでみてください。

 本連載も残すところあと2回になりました。以前の記事を引用して読みづらいかもしれませんが、怪我を予防することはパフォーマンスを上げることにも繋がります。できることから少しずつ取り組んでみてください。

※1 Makhni EC et al. Arm pain in youth baseball players: a survey of healthy players. Am J Sports Med. 2015 Jan;43(1):41-6.

肩や肘の怪我を予防する4つのトレーニングとストレッチを紹介

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