日本一の少年野球チームの“ノート活用法” 強制はなし、記録で養う観察する力

メモの仕方は選手の好み…自分に関する情報は頭で記憶

「ただ試合を見るだけでは集中できない面があります。せっかくならメモしながら試合を見ようというところから始まって、長年続いています。守備番号にゴロと書く選手もいれば、スコアブックのように記録する選手もいます。こちらから『あの選手の打撃どうだった?』と聞くと、打席の結果や分析が返ってきます」

 選手たちのノートには、日々の練習や試合を通じて感じた自分のプレーについては書かれていないという。辻監督は一般的な野球ノートを使わない理由を説明する。

「自分に関する情報は記憶しているので、ノートに書き残しません。記憶は必要のない情報から消えていきます。選手にとって重要なのは、相手チームのことより自分や自分のチームのことです。忘れやすい相手チームの情報はノートに書いて、自分に関する情報は頭の中に残します」

 ノートを使う目的は書き留めることではない。大切な情報は記憶し、忘れそうな情報は記録する。多賀少年野球クラブに「野球ノート」はないが、「野球用ノート」を活用している。

 指導者や保護者らからの質問に対し、経験談や助言を惜しまない辻監督。28日には、元横浜高の寮母で管理栄養士の渡邊元美さんとオンラインで対談する。

【参加無料】辻正人監督×元横浜高の寮母で管理栄養士・渡邊元美さんの「オンライン対談」開催
 11月28日(月)午後9時~午後10時(1時間の予定)。申し込みは24日午後11時59分まで。参加費は無料で、応募フォームから必要事項を入力すればYouTube LIVEで視聴できる。

詳細は以下のURLから
https://tp-bb.jp/announce/7

(First-Pitch編集部)

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