戦力外なのに「おめでとう」 心の病で自ら責めた日々…ムネリンがくれた“救い”
自主トレで寝食を共に「否定されないのがありがたかった」
2022年1月。鹿児島での合同自主トレで、川崎と寝食を共にした。練習はもちろん、汗を書いたら一緒に銭湯に行き、夕食では野球談議に花が咲く。「頑張れ」とも「このままじゃダメだ」とも言われない。「否定されないのがありがたかった」。
結果だけ見れば、プレーには還元できなかった。4年間で59試合に出場し、打率.174(46打数8安打)、0本塁打0打点。今季限りで戦力外となった。褒められたプロ野球人生ではない。「単純に自分が弱かっただけだと思ってます」と現実を受け止める。
川崎に報告すると「NPB卒業おめでとう!」との言葉が返ってきた。苦しんできた日々が認められたようで、自然と胸を張る。引退後の人生の方がはるかに長い。野球を嫌いになる前に現役に区切りをつけられたことは、むしろ幸運だと思えた。
(小西亮 / Ryo Konishi)
