楽天の学生バイトがロッテ球団社長に 18年後に振り返る球界再編「衝撃的な半年」
吉井新監督は57歳と年上ばかり「まだ若いので動き回っていきたい」
2007年10月からトラベルズー・ジャパン株式会社へ転職し、2015年1月から経営支援会社リヴァンプへ。ここでロッテ球団との関わりを強く持った。
「ファンの方や地域の方と触れ合う機会もありましたし、加えて球団スタッフの方と触れ合う中で、やはり皆さんマリーンズへの思い入れは強い。こんな球団にしたい、というのはお持ちなんですけど、うまくいかないで苦しんでいると感じていました。これは外部の人間ではなく、中の人間として、しっかり最後までやっていきたいなと思って入社させていただきました」
2020年2月からマーケティング本部長、2022年1月から執行役員・事業担当を歴任。11月9日に代表取締役社長に就任した。チームは今季リーグ5位と低迷。コロナ禍に見舞われた球団は3期連続で赤字となる見通しだという。
「強い組織を作ることだと思います。今、足りないのは組織の力。それはチームも事業も同じ。しっかり自ら先を読んで、自ら考えて行動できる。そういう人が揃った組織にしていきたいと考えています。私自身も組織の力を引き上げていきたいと思います」
「マリーンズとして内部昇格の球団社長はこれまではないですよね? 30代の前半から現場で走ってきましたので、その経験は生きてくると思います。まだ若いのでいろんなところで動き回っていきたいと思います」
チームを率いる吉井理人監督は57歳。チーム編成を引っ張る松本尚樹球団本部長も52歳と年上ばかりだ。だが、40歳の新米社長の志は高く突っ走っていく覚悟だ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)