戦友・森友哉を「思い切り蹴ってやろうかな」 山川穂高が吐露した“寂しさ”

色紙に書いた目標は「74本!!」…戦友・森友哉の流出に寂しさも

 単年契約にとどめた理由については、「10年目の節目ですし、来年に野球人生の全てをかけて臨むつもり。そのためには絶対、単年の方がいい」と説明した。そして会見後、報道陣から色紙を渡され、来季の目標を書くように求められると、「74本!!」とバリー・ボンズが保持するMLBのシーズン最多本塁打記録(73本)を超える数字を書き込んだ。そこまではいかなくとも、日本記録の60本塁打、今年ヤクルト・村上がマークした56本塁打に迫る本数を量産すれば、来季オフには壮絶な“山川争奪戦”が繰り広げられることになるかもしれない。

 一方、このオフに同期入団で大の仲良しだった森友哉捕手がオリックスへFA移籍したことは、山川にとって決して小さな出来事ではない。今後は山川が打席に入る時、森が敵の捕手として至近距離に座るケースもあるわけだが、「最初の1発目(初対戦)で、どういう絡み方をしようか、どうちょっかいを出そうかと考えています。思い切り蹴ってやろうかな」とおどける。

 そうは言っても、森の移籍で心の内を占めているのは、「寂しさですね。チームにとっては(森の流出は)痛手でしかないですし、個人的にはプライベートでも一緒だった人間がいなくなるので、どうしたものか、誰と仲良くしようかと思っているところです」と吐露した。

「来年はキャリアハイの成績を出したい」と強調した山川。プロ10年目にして、野球人生が新たな局面を迎えようとしていることは間違いなさそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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