深夜までTVゲーム→寝不足の決勝マウンド 坂口智隆氏が後悔する高校最後の夏
報徳学園との決勝戦は先発するも2回1/3、7安打5失点でKO
だが、試合開始のサイレンと同時に先頭打者にスライダーを弾き返され二塁打を浴びる。さらに、犠打と適時打であっという間に先制点を許すと、その後も滅多打ちを食らい2回1/3、7安打5失点で降板となった。
「あれ?って感じでした。序盤で5失点して責任を感じるというか、もうしゃあない。降板の時に主将が伝令に来たけど『あーあ。お疲れさん。今日の打ち上げ18時ね』って。もう、笑うしかなかったですね」
結果は0-5で敗れ準優勝。力の差を見せつけられ、あと一歩のところで甲子園を逃した。それでも、悲壮感は微塵もなかった。「史上最低と言われながら初めて決勝戦までいけた。もう、僕らのなかでは優勝。メンバー外の子たちのために決勝の舞台を見せられたのは良かった」。
紆余曲折のあった高校野球に別れを告げた坂口氏は、運命のドラフトを迎えることになる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)