少年野球の“土日連投”に潜むリスク 怪我を予防する1週間の適正な投球数

1週間で約200球 取手リトルシニア投手陣の調整法

 例えば日曜に登板する投手は、水曜と木曜に中学1年なら50球、中学3年は70球ずつブルペンで投げる。土曜日は40球、日曜の試合は50球と、1週間トータルで200球ほどになる。ただ、石崎監督は同じ50球でもブルペンと試合の意味合いは違うと説明する。

「試合の方が負担は大きくなります。力が入りますし、イニング間にも投球します。試合前に肩をつくる球数をカウントしない投手もいるので、登板日の50球は70球と計算しています」

 球数過多による肩や肘への負担に最新の注意を払う石崎監督だが、トレーナーとして高校で指導していた時には球数が少なすぎて故障する投手を見てきた。

「チームにいる6~8人の投手を見ると、2、3人は平日に投げる球数が少なすぎる結果、怪我をするケースがありました。故障を防ぐために肘の周りを鍛えるのは大切ですが、絶対数として投げる数が少なすぎると肘の体力、耐性がつきません」

少年野球は平日に30球×2回を推奨 球数以外にも注意点

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