主力なのに放出、屈指の名手も下降線 避けられぬ台頭…セ二塁手に“世代交代”の波?

広島・菊池涼介は守備指標で成績下降、阪神も二塁はシャッフルか

 守備の名手にも変化が訪れている。リーグ記録に並ぶ10年連続ゴールデングラブ賞を獲得した広島・菊池涼介内野手は、「UZR」で見るとリーグ3位の「6.2」。2016年に「13.7」を記録したが、以降は10以上を1度も記録していない。

 2018年から2年連続で全試合に出場した阪神・糸原健斗内野手は今季、二塁で63試合に終わった。新たにトレードで日本ハムから渡邉諒内野手を獲得するなど、岡田彰布新監督のもと、競争になりそうだ。

 中日は、阿部寿樹内野手をトレードで楽天に放出。今季はチーム最多の73試合で二塁を守った主力だっただけに、大きな賭けにも。ルーキーら若手の躍進が欠かせない。

 プロは実力の世界で、長くレギュラーを務められるのはごく一部だ。来季、苦しんだベテランたちは世代交代の波に逆らうことができるだろうか。同時に若手の台頭も注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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