ロサリオやロハスを「阪神は記憶から消したいはず」 韓国経由助っ人“大失敗”で異変
ウッズやバンデンハークら大成功の“韓国経由”助っ人が激減
NPBの各球団では新外国人選手の契約発表が相次いでいる。今季契約を済ませたり、噂に上がっている選手を見ると1つの変化がある。韓国プロ野球(KBOリーグ)経由の新助っ人の名前が聞こえてこないのだ。韓国紙「スポーツ朝鮮」はこの変化に注目。「ロハス、アルカンタラの失敗で今年はゼロ」という記事で、阪神でプレーした2選手の“大失敗”が原因であると分析している。
記事に登場する韓国プロ野球関係者によれば、日本と韓国の球団が米球界に新外国人選手を求めた時、獲得対象に上がる選手が重なる場合が多い。その場合日本が先に「選択権」を得るのだという。「KBOリーグが、日本のプロ野球より一段階下のリーグなのは明らか」なためだ。
ただ、どれほど綿密な調査をしても、実際にプレーするまで成功は分からないのが外国人選手。韓国で成功した外国人選手が「アジア野球に適応した」と見られ、日本に活躍の舞台を移すことがかつては相次いでいた。記事は「日本のプロ野球から見ると、KBOリーグはテストリーグだったわけだ」としている。これは韓国の各球団が「台湾で成功した選手、日本では失敗したが可能性を示した選手」を注目する理由と同じだという。
成功例には、野手なら横浜と中日でプレーしたタイロン・ウッズや、ロッテを皮切りにパ・リーグの4球団で計11年プレーしたホセ・フェルナンデスがいる。ウッズは韓国プロ野球の5年間で通算174本塁打。1998年には当時の韓国プロ記録となるシーズン42発を記録した。日本では6年間で240本塁打の強打を見せている。投手でもソフトバンクとヤクルトで通算43勝を挙げたリック・バンデンハークは、韓国プロ野球のサムスンで活躍してからの来日だった。