崖っぷち→他球団が欲する存在に…現役ドラフト“1期生”に求められる役割は?
トライアウト受験し現役続行→他球団から求めれる存在に
○渡邉大樹外野手(ヤクルト→オリックス)
千葉・専大松戸高から、2015年のドラフト6位で内野手としてヤクルトに入団。プロ4年目の2019年から外野手に転向し、2021年には代走や守備固めとして、自己最多の94試合に出場した。CSでは全3試合、日本シリーズでも6試合中5試合に出場し、リーグ優勝と日本一にも貢献。続く2022年は外野争いの激化もあって、8月3日を最後に1軍出場がなかった。
オリックスにしてみれば、渡邉は2021年の日本シリーズでも相まみえた選手。その能力は、対戦相手として十分に把握していたと考えるのが自然だろう。2年連続でしのぎを削ったライバルに求められて移籍した25歳の若武者が、新天地で本格開花を果たせるかに注目だ。
○古川侑利投手(日本ハム→ソフトバンク)
佐賀・有田工から、2013年のドラフト4位で楽天に入団。5年目の2018年には主に先発として18試合に登板し、自己最多の98投球回で離脱者の穴を埋める奮闘を見せた。2019年は8試合で防御率6.34と振るわず、シーズン途中に巨人へトレード移籍。2021年オフには自由契約となったが、2022年に育成選手として日本ハムに加入したことが転機となった。
開幕前に支配下契約を勝ち取って自己最多の34試合に登板し、幅広い局面での起用に応えてフル回転の活躍を見せた。1年前はトライアウトを経て現役を続行した立場から、他球団から優勝に向けた戦力として求められる存在へ。鮮やかなカムバックを遂げた27歳の右腕は、地元・九州でサクセスストーリーの続きを描けるか。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)