ノーノー食らった翌日に衝撃の2HR 燕Jr.の1番が言い聞かせた「下手なりに全力で」

2本目の本塁打を放ってホームインするスワローズジュニア・菊池遼太くん【写真:宮脇広久】
2本目の本塁打を放ってホームインするスワローズジュニア・菊池遼太くん【写真:宮脇広久】

燕Jr.の菊池遼太くんはドラゴンズJr.戦で2打席連続弾

「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP2022」はルールが一部改訂。ウレタン素材などの複合バットが使用禁止になったため、昨年大会までと比べてホームラン数が激減している。しかし、スワローズジュニアの菊池遼太くんは、28日に横浜スタジアムで行われたドラゴンズジュニア戦で2打席連続アーチを架けるなど、3打数2安打4打点2盗塁。チームの全得点に絡む活躍で、勝利に貢献した。

 決して大柄ではない。163センチ、65キロの体のどこにパワーが秘められているのか。「1番・遊撃」で出場した菊池くんは初回、カウント2-2から真ん中高めの球を一閃。打球はセンター左の仮設フェンスを際どく越えた。「こすったような感じで、センターフライかなと思いました。神様が味方をしてくれたのか、ちょっと伸びてくれました」と微笑んだ。

 第2打席は1点ビハインドの3回にやってきた。1死一塁で内角高めを叩くと、打った瞬間に逆転2ランとわかる飛球が、70メートル先の左翼仮設フェンスを軽々と越え、その後ろの正規の左翼フェンス近くまで飛んでいった。「2本目は自分としては完璧。そう言えば、2打席連続は初めてです」と会心の笑みを浮かべた。

 まだ終わらない。5回1死三塁での第3打席は、三ゴロが相手の野選を誘い、4点目が入った上、自分も一塁に生きた。すかさず、続けざまに二盗、三盗を決め俊足を披露。2番・佐藤新志くんの中前適時打でダメ押しとなる5点目のホームを踏んだのだった。

前日27日はノーノー食らって敗戦「一番多く打席に立ったのに…」

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