完全試合をリード、164センチの“源田の後継者”ら 逸材多数の10代ブレーク候補

西武・滝澤夏央(左)とロッテ・松川虎生【写真:荒川祐史】
西武・滝澤夏央(左)とロッテ・松川虎生【写真:荒川祐史】

佐々木朗希の完全試合をリードしたロッテ松川、滝澤は5月に支配下登録

 ヤクルト・村上宗隆内野手の3冠王、ロッテ・佐々木朗希投手の完全試合――。2022年のプロ野球では、史上最年少の大記録が目立った。野球日本代表「侍ジャパン」に2年目の中日・高橋宏斗投手が選出されるなど、若手の台頭が著しい1年だった。ここでは2023年のブレークが期待される、10代の若手10選手を紹介する。なお、日本ハム・根本悠楓投手、ソフトバンク・井上朋也内野手ら2003年早生まれの高卒3年目を迎える選手は除いた。

○松川虎生捕手(ロッテ=2003年10月20日)
 強肩強打の捕手として、市和歌山高からドラフト1位で入団。3月25日の楽天との開幕戦(楽天生命)では、史上3人目となる高卒新人捕手開幕スタメン出場を果たした。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では、最終回までマスクを被り、佐々木朗の完全試合をアシスト。76試合で打率.173、0本塁打、14打点の成績だった。

○小園健太投手(DeNA=2003年4月9日)
 市和歌山高時代はロッテ・松川とバッテリーを組み、ドラフト1位で入団。同一高のバッテリーが揃って1位指名を受けるのは史上初めてのことだった。今季は、1軍登板はなかったものの、2軍で3試合、4回2/3を投げて3安打1奪三振、無失点。三浦大輔監督の現役時代の背番号「18」を背負い、球団の期待も高い。

○滝澤夏央内野手(西武=2003年8月13日)
 源田の後継者として期待がかかる。新潟・関根学園高から育成ドラフト2位で入団。5月23日に支配下登録されると、1軍で48試合に出場。打率.224、1盗塁を記録した。身長164センチと現役選手では最も身長が低いが、遊撃だけでなく、二塁や三塁もこなすなど、守備に定評がある。

○森木大智投手(阪神=2003年4月17日)
 高知中時代に軟式球で150キロを計測した逸材。高知高からドラフト1位で入団した。8月28日、1軍初登板の中日戦(バンテリンドーム)で5回まで1安打。6回に捕まり、敗戦投手になったが大器の片鱗を見せた。2試合を投げ0勝2敗、6.23だった。

○風間球打投手(ソフトバンク=2003年10月11日)
 DeNA・小園、阪神・森木と「高校BIG3」と呼ばれ、秋田・ノースアジア大明桜高時代に世代最速の157キロを計測した。ドラフト1位で入団。今季は、右肘の張りなどで公式戦登板はなかった。オフには豪州のウィンターリーグで武者修行。千賀滉大が抜けたローテーション争いに食い込みたい。

ロッテの“大江2世”は2軍で好投、阪神ドラ7も2軍で高打率を残す

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