「大阪のおっちゃん」がロッテ変える? 読めぬ采配…「他球団は不気味」な吉井監督像
阪神岡田監督は「今の世代にマッチすれば、いい雰囲気で進んでいく」
一方、阪神を率いる岡田彰布監督は、過去に阪神で5年間(2004~08)、オリックスで3年間(10~12年)指揮を執った経験があり、指導力に定評がある。小林氏は「前回の阪神監督時代の岡田節、オリックス監督時代の岡田節とはまた違うものが聞けると思うので楽しみです。人間は歳をとれば性格が丸くなるもので、その分、今の世代の選手にマッチすれば、いい雰囲気で進んでいくでしょう」と見ている。
西武の松井稼頭央新監督は、2019年から3年間2軍監督、22年には辻発彦前監督の下で1軍ヘッドコーチを務め、満を持しての就任だ。小林氏は「辻さんの隣で1軍の戦いぶりを見てきたので、チームに足りている部分、足りない部分、ああすればよかったという後悔も含めて、指揮を執る準備はできていると思う。現役時代の“強い西武”を熟知していることも強みでしょう」と評する。
広島の新井貴浩監督も、チームのムードを明るく変えそうだ。「45歳の若さでアニキ肌。選手との距離感が非常に近い。その距離感が正しいかどうかは、結果で判断されることになる」と小林氏は指摘する。
指揮官交代を機に、一気に優勝へ駆け上がる例もよく起こる。新監督を迎えたチームがどう変貌するのか、2023年の見どころとして非常に興味深い。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)