選球眼を養うために「ボール球を打つ」 最多安打を導いた“打てるゾーン”の作り方

プロ通算1526安打をマークした坂口智隆氏(右)【写真:橋本健吾】
プロ通算1526安打をマークした坂口智隆氏(右)【写真:橋本健吾】

最多安打を獲得するなど通算1526安打の坂口智隆氏が選球眼の養い方を解説

 ストライク、ボールを見極めるのに、選球眼は欠かせない。打者は四球を選ぶことで、自らの打率を上げる手助けにもなる。オリックス時代の2011年に最多安打を獲得し、プロ通算1526安打をマークした坂口智隆氏は「練習ではボール球でも全力で打つことを心掛けてほしい」と、自身の打撃理論を口にする。

 好打者ほど選球眼に優れ、投手の際どいボール球を見切ることができる。プロの世界で安打を量産した坂口氏は「僕の場合、目付は広い(打てるゾーンを広げる)方でした。目で判断するだけでなく、自分が打てるゾーンを体で覚えておく必要があると感じています」と語る。

 球審によってストライクゾーンの判定は微妙に変わってくるが、まずはバットを振ることで、打てる、打てないコースを知ることが必要だという。打撃練習では多少のボール球でも全力で打ちにいく。体勢がやや崩れたとしても、バットの芯で捉え“いい当たり”を打つことを心掛ける。

「まず、自分の中で『見逃そう』と思ったボールは打ちに行く。頭の中で迷いが生じると、際どいボールに対して中途半端なハーフスイングで終わってしまう。振って覚えていくことが大事です」

打てないコースを削っていくことで“打てるゾーン”が完成していく

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY