少年野球でも話題…“常識”覆す打撃理論 “米国流”コーチが勧める「縦振り」とは

米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さん【写真:編集部】
米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さん【写真:編集部】

スキルコーチ菊池拓斗氏 少年野球の常識覆す打撃理論

 少年野球でも関心が高まっている打撃論を徹底解説した。米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さんが12日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントに参加。話題になっている「縦振り」のポイントに、肩のラインとグリップの位置を挙げた。

 菊池さんは「話題の技術縦振りから学ぶ ヒット量産のヒント」と題したオンラインイベントで講師を務めた。イベントには「TURNING POINT」に会員登録している少年野球の保護者や指導者ら約200人が参加した。

 米国で技術指導を学び、現在は日本でスキルコーチとして活動する菊池さんの指導は、少年野球を中心に浸透する昔ながらの打撃論とは一線を画す。

「縦振りと言われる打ち方には今、色んな考え方がありますが、自分の指導はバットのヘッドを立ててスイングする従来のダウンスイングとは大きく違います」

 かつての少年野球では、上から叩く打ち方が“常識”だった。だが、菊池さんは投球を点で捉えるダウンスイングよりも、バットの芯をできるだけ長くスイング軌道に乗せる打ち方を推奨している。従来と大きく違うポイントが2つある。

 1つ目は「肩のライン」。バットを平行に振るレベルスイングを求める指導者には、「地面と平行」を意味するケースが多い。一方、菊池さんが考えるレベルスイングは「両肩を結んだ直線とバットの軌道が平行」になることを示す。

 前傾姿勢で肩のラインと平行にスイングすると、体の動きは横振りだが、バットを縦に使っているように見えるため「縦振り」と言われる。菊池さんは、こう話す。

「悪い打ち方の典型」 右打者の右肩下がった打ち方を推奨

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