効率求める大学生に足りぬ「生きるか死ぬか」の執念 目標達成に必要な“苦労”
びわこ成蹊スポーツ大で監督を務める山田秋親氏
2000年のドラフトでダイエーを逆指名した山田秋親氏は現在、びわこ成蹊スポーツ大学で監督を務めている。今年で創部20周年のシーズンを迎えるチームが狙うのはリーグ優勝と明治神宮大会出場。就任3年目を迎える山田監督は「勝つための苦労をしないといけない」と、生徒たちにマインドの変化を求めている。
現役時代は「生きるか死ぬか」の覚悟を持ち、マウンドに上がっていた山田監督。ホークス時代には王貞治監督から“勝利への執念”を叩き込まれ「不正なことはもちろんないですが、『勝つには手段を選ばない』『どんな状況でも諦めない』など、目の前の1勝をどのように掴んでいくかを学びました」と語る。
同大では2017年から投手コーチを務め、2021年に監督に就任。学生たちを指導している。スポーツに特化した大学だけに、部員も授業では体の構造や動かし方、体のケア、心理学など多くの知識を得ているという。
「練習に生かせる知識は豊富だと感じています。その部分を生かすことができれば個々の成長につながります。ですが、効率を求め過ぎるところもあるので、その部分は少しマインドを変えていければと思っています」