関西弁で「怒られているような感覚に」 都立高からドラ9入団の右腕が浴びた“洗礼”
野球人生を変えたプエルトリコへの派遣
2019年のオフにはプエルトリコのウインターリーグに参加した。ここで一番良かったのは、野球を楽しむという姿勢を思い出せたことだ。
それまでの5年間はなかなか1軍に上がれずにもがいていた。年数を重ねるごとに焦りもあり、野球をすることが苦しくなっていった。
そんな中、プエルトリコでの野球は違った。良い結果が出ないとその場ではグローブを叩きつけるほど悔しがるが、試合後になるとみんなでロッカーで踊っている。良い意味で単純にプレーを楽しんでいるのだ。
「ダメでも次頑張ればいいよ、全力を尽くしたんだからしょうがない」とコーチなどにも言われ、なかなか日本ではない指導だなと思った。
そこから「どうせやるなら楽しもう」と思えたのが大きな転機となった。
(「パ・リーグ インサイト」鈴木優)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)