WBC期間の“空白”を狙うオリ有望株 中嶋マジック発動…エース不在でも盤石布陣
潤沢なリリーバーに山本、宮城不在の先発陣がつなげるか
先発ローテーションの谷間で結果を残してきた竹安大知投手が右肘のクリーニング手術で出遅れているのは痛手だが、多くの投手が着々と先発スタッフ入りを目指して準備を進めている。
「吹田の主婦」の愛称で親しまれる最速160キロの剛腕、山崎颯一郎投手、変則サイドからさらにリリース位置を下げた右腕の村西良太投手、登録名を「K-鈴木」から本名に戻した鈴木康平投手、救援として多くの場面でマウンドにあがってきた黒木優太投手らは、先発転向を視野に調整を進めている段階だ。
加えてドラフト1位左腕の曽谷龍平投手、1軍マウンド未経験ながら、昨季のポストシーズンで1軍入りし、中嶋聡監督が日本シリーズ第4、5戦でブルペン待機させた山下舜平大投手も、輝く日を夢見てスタンバイする。
先発投手がゲームを作り救援陣にバトンを繋げば、盤石の体制が整っている。名球会入りの条件、日米通算250セーブまで残り29に迫っている絶対的守護神の平野佳寿投手を筆頭に、今季41歳のベテラン変則右腕の比嘉幹貴投手、昨季の日本シリーズで胴上げ投手となったジェイコブ・ワゲスパック投手、右肘トミー・ジョン手術から復活した近藤大亮投手、2種類のフォークを投げ分け昨季44試合のマウンドで1勝3セーブ22ホールド、防御率0.61と君臨した阿部翔太投手らがブルペンで待機する。