スイングスピード7キロ増も? 元大阪桐蔭主将が開発…即完した“奇抜バット”の魅力
ヘッドスピード強化のヘッドランバット、ミート力強化のゲットラインバット
アマチュア、プロ野球選手にも好評で、発売当初は約20分で完売する盛況ぶりだった。さらに、昨年12月にはミート力を上げる「ゲットラインバット」を開発。先端部分が羽子板を連想させる奇抜な形で、ヘッドランに比べ重心はグリップ側にあるのが特徴だ。
「芯で打つ感覚を養う。グリップが先に出るイメージ。最終的に手首は勝手に返るので、なるべく返さず、ボールに対して面を向けてスイングすることで、押し込む感じが分かります」
廣畑さんは、自身が経営する野球塾「Amazing」で、卓越した打撃理論を基に多くの生徒の成長を手助けしてきた。野球ギアを作るきっかけとなったのは、自ら指導できない少年・少女たちへの思いから。「これを使えば間違いないというギアを作りたかった。野球をしたことのない保護者は子どもに、どう教えたら分からない。そこを解消したい」と力を込める。
“打撃改善特化ギア”として2本のバットを開発してきたが、今後は「一番振りやすいバット」と、グリップにこだわった木製バット「ウルティムス(最強)」も発売予定。素材は北米産のメイプルで「長年熟成させた、寒い地域で育った木しか使わない」と、こだわりを見せ、木製バット業界に参入する。
プロ野球の経験はなくとも、野球人から多くの支持を集める廣畑さん。全国に足を運び吸収した、誰にも負けない技術論を生かし、野球ギア開発にも力を注いでいく。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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