保護者に「道具を買ってとは言えない」 巨人・中島ら輩出…少年野球チームが56年続く秘密

祭りなどに屋台を出店…利益を野球用具などの購入費に充てている

 近年はコロナ禍で中止になっているが、夏場には役員たちが地域の祭りに参加して屋台を出店。「野球道具は決して安くない。絶対に買ってくださいとは言えない」と、利益は全て野球道具などの購入費に回している。その他にも餅つき大会など、地区のコミュニティに積極的に顔を出し、地元から応援されるチーム作りを心掛けている。

「卒団の時期になると保護者や子どもが『これ使ってください』と、グラブやバットをチームに置いていってくれる。そういったサイクルができているのはうれしいことです」

 中学、高校、大学、そしてプロへ。教え子たちが巣立っていく姿を見るのが一番の生きがいだ。67歳になった今も、幸知さんは元気にノックを打ち続けている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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