1年半後の安打数を予測できる不思議 偉業達成へ…中日・大島洋平にもある“恐怖”
ヒット数は「普通に試合に出ればこれくらいかなというのは分かる」
昨季は新型コロナウイルス感染と死球による登録抹消が2度あり、109試合出場にとどまった。レギュラーに定着した2012年以降では最少となったが、きっちり137安打をマーク。最年少3冠王に輝いた村上宗隆内野手と最後まで首位打者を争った。「去年はちょっとヒットが少なかった。できればもうちょっといきたかったすけど」と振り返るが、安打製造機にとっては想定の範囲に違いない。
10回中、3本打てば一流の世界。プロで1本も打てないままユニホームを脱ぐ選手だっている。もちろん大島にとっても「ヒットを打つのは簡単じゃない」。それでも、安打数の“予想”ができてしまう。オールスターあたりまでに115安打という未来も疑わない。
「大体、普通に試合に出ればこれくらいかなというのは分かりますよね。不調や怪我でちょっとは前後しますけど、その分を加味して大体そんなもんかなという。自分のペース的にそんくらいだろうと」
至極当たり前のことを言っているようにも思えるが、多くの選手にとって“難敵”になるのが不調。長いシーズンでいつ、どれだけ続くかも分からないはずの下降線すらも折り込み済みで、そこから脱するための引き出しを持っているからこそ「ヒット数の計算」ができる。