“野球で人材育成”に猛反対「実際育ってない」 3年で戦力外…元プロが重視する勉学
「“野球で人材育成”は猛反対。実際に育っていない」
井戸氏は「“野球で人材育成”は猛反対です。実際に育っていない」とも語る。野球の技能が評価されて高校、大学、社会人に進めるのはほんの一握り。自身は2002年ドラフト9位で近鉄に入団したが、1軍出場のないままわずか3年間で戦力外通告を受けている。
誰もが憧れるプロの世界で結果を残すことはできなかった。ただ、「友達作りはできました。野球だけではない。それが今に生きている」と振り返り、「いざ外の世界に放り出されると困るのは自分。コミュニケーション能力など、野球以外の面も必要になってくる」と訴える。
「例えば野球推薦で高校に進むとしても内申点は必要。僕たちは大学までの進路も考えています。野球を最後までできる選手は一握りです。野球抜きでも社会で活躍できる人間を作っていかないといけないと思っています」
全国の高校野球関係者から注目を浴びる「関メディ」の取り組み。野球、学業などを含め社会に求められる人間形成を念頭に、井戸氏は今後も新たなシステム作りに力を注いでいく。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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