素振りは「回数を決めない方が良い」 目標がノルマに…専門家が予期する”手抜き”

少年野球の指導者を約20年務める年中夢球さん【写真:伊藤賢汰】
少年野球の指導者を約20年務める年中夢球さん【写真:伊藤賢汰】

目標は選手が決める…大人が設定した時点でノルマに

 子どもが掲げた素振りの回数は100回。一方で保護者は200回してほしいと思った時、どうすれば良いのか。学童野球や硬式クラブチームを約20年指導した年中夢球さんの出した答えは「回数を決めない」だった。目標は選手が立てるもので、指導者や保護者が設定した時点でノルマへと変わるという。

 指導経験豊富な年中夢球さんの言葉に、悩み解決のヒントを見出そうとしていた。2月23日に開催された野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントには、少年野球をする子どもを持つ保護者も参加した。講師を務めた年中夢球さんに、こんな質問が投げかけられた。

「子どもが『きょうは素振りを100回』と言ったのに対し、親として200回やってほしい時は、どう対応されていますか?」

 自分の子どもに上手くなってほしい思いから、同じような悩みに直面している保護者は少なくないだろう。年中夢球さんは「私なら100回でやめます」と答えた上で、「素振りは、あまり回数でやるものではありません。回数は決めない方が良いです」と答えた。

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