継続すると「無意識に体が動く」 少年野球でも浸透、反復が鍵…“ドリル”の大切さ

試合の打席では投手に集中…体の動かし方はドリルで習得

 無意識に体が動かせるようになるところに、ドリルの大きな目的がある。菊池さんは、打撃のドリルが有効な理由を説明する。

「試合の打席で一番避けたいのは、打ち方を意識しすぎて投球への反応が遅れてしまうことです。打席では投球に集中できなければ、良い結果を出す確率が下がってしまいます。自分の体の動きを意識するのは普段のドリルであって、試合で無意識に体が動くようにするのがドリルの役割です」

 意識しなくても思い通りに体を動かすには当然、時間がかかる。だからこそ、菊池さんはドリルには継続が最も重要と力を込める。初めて教わったドリルを難なくこなすタイプの選手もいるが、レベルアップにはつながっていないという。

「一度のレッスンでスイング軌道が目に見えて変わる選手はいますが、それは感覚が優れているだけです。決して自分の中で感覚を身に付けたわけではなく、教わった動作を再現しているケースが多いです。スイングの中でポイントになる動きを無意識にできるまで落とし込むところが大事です」

 パフォーマンスアップにつながる重要な要素は簡単には身に付かない。継続する力が結果の差に表れる。

(First-Pitch編集部)

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