「何も知らないまま大人に…」電車移動で“感動” スター選手が引退後に知った現実
電車移動で交通系のICカードを初めて購入「ちょっと感動した」
現役時代は球場までマイカー通勤、ビジターの遠征は新幹線、駅や空港へはタクシー移動。一般社会の物差しで考えると、野球選手は恵まれた環境で過ごしてきたといえる。これまで電車を使うことは皆無だったが、引退後は初めて交通系のICカードを購入し「初めてピッとやって電車に乗りました。ちょっと感動(笑)。こんなことも知らなかったんだと。けど、毎日が勉強です」と語る。
飛行機、新幹線の切符も自ら手配し、スケジュール管理やメールなど仕事で必要になるパソコンも購入した。家電量販店に足を運び「初心者なので一番、扱いやすいものをお願いします」と、勇気を出して店員に相談。現在は肌身離さず持ち歩き、暇があればキーボードに触れるよう意識しているという。
「ある意味、何もしらないまま大人になった。40歳を目前にしてあれですけど、これから社会人としても成長していきたい。指導者としての勉強も野球以外のスポーツも経験することで自分の考え方も変わってくる。今は毎日が楽しいですよ」
今年7月で39歳を迎える坂口氏。プロ野球の世界で20年間プレーした実績も素晴らしいが、引退してからの人生の方が長いのは確かだ。今後は様々な挑戦を続け、新たな人生を突き進んでいく。