部活動の地域移行問題、持続可能な“モデルケース” 新興チームの画期的取り組み

活動資金は地元企業とスポンサー契約…競技普及とチーム強化両立へ

 チームの活動資金は月謝だけでは、まかなえない。そこで、中丹オールスターズの母体となる一般社団法人「福知山ユナイテッド」が、地元企業とスポンサー契約を結んでいる。地元の子どもたちを応援したい企業が資金を提供する仕組みだ。

 チームは子どもたちが野球を続ける環境を整えた。1年生は35人が加入し、審監督は競技の普及に手応えをつかんでいる。そして、次のステージに選手育成やチーム強化を見据えている。

「野球は補欠が美談にされる傾向にありますが、練習をしている以上、選手は試合に出たいと思います。練習して上手くなれば、試合に勝ちたい、高校や大学でも野球を続けたい選手が増えてきます」

 クラブチームは中学の野球部と違い、中丹オールスターズとして複数のチームに分かれて大会に出場できる。35人いる1年生を3つのチームに分けて、試合経験を積ませることも可能。今は練習試合でも会場を2か所準備して、できるだけ多くの選手がプレーできるように工夫している。

 部活動移行でハードルが高いと指摘されている、人とお金の問題。中丹オールスターズが解決のヒントを示している。

(First-Pitch編集部)

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