ダルビッシュ、好投一転の3失点はなぜ起きた? 専門家が指摘…実戦登板と試合の違い

「実戦形式の練習はしていたが、実際の試合と練習は全く別物です」

 新井氏は「一言で言えば試合勘」だと口にする。

「実戦形式の練習はしていたが、そこは相手打者も練習。実際の試合と練習は全く別物です。心の中では大事な登板と分かって、緊張してマウンドに上がったが戦う心理状態に慣れていなかったのではないでしょうか。ぶっつけ本番で、いきなり本来の投球は難しかった」

 ただ、韓国戦を無事に投げ抜いたことで次戦は期待が持てるという。「これまで積んできた経験はチームのなかで誰よりも多い。独特な緊張感がある韓国戦で打者と対戦する感覚を得られた。足りない“試合勘”はある程度は取り戻せたと思います」。次戦の登板は米国で行われる準決勝が有力視されている。

 大谷翔平投手(エンゼルス)と共にチームの大黒柱として期待されるダルビッシュ。まだ、本来の力は出し切れていないが、次戦の登板では、より進化した投球を見せてくれるはずだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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