ノックよりも効果的な守備上達法とは 米国で学んだ指導者が推奨する“分解練習”

米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さん【写真:編集部】
米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さん【写真:編集部】

ランニングスローも逆シングル捕球も…米国はドリルで動き習得

 守備のスキルアップにはノックよりドリルが効果的だという。米国で野球指導を学んだスキルコーチの菊池拓斗さんが9日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベント「米国式・守備ドリル」で講演。ランニングスローのポイントを実演するなど、守備力を上げるドリルの大切さを説いた。

 菊池さんは現在、野球スクールやYouTubeなどを通じて米国で学んだ知識や技術を少年野球の選手らに伝えている。米国では日本と違った考え方や練習法に驚きの連続だったという。

「米国では捕球、握り替え、ステップなど守備の動きを分解して、ドリルでそれぞれの動きを覚えていきます。ランニングスローや逆シングルでの捕球といった試合で想定される動きは全てドリルにしています」

 日本ではノックの打球を受けて守備力を上げる方法が“王道”となっているが、米国ではドリルによって個々のスキルを高めている。オンラインイベントでは参加者から「ランニングスローのドリルを教えてほしい」という要望を受け、その場でポイントを解説した。

米国の守備練習はアウトを取るプレーの選択肢を増やす

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