ゴロ捕球のポイント…歩数は少なく歩幅は大きく “米国流コーチ”の守備上達術
米国で学んだ菊池拓斗氏は動きを4つに分けてフィールディング指導
ゴロ捕球は歩数を少なく、歩幅は大きく。米国で野球指導を学んだスキルコーチの菊池拓斗さんが13日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」の有料会員向けオンラインイベント「米国式・守備ドリル第2部」でフットワークやキャッチングのポイントを解説。ゴロに対して弧を描くように捕球する“日本流”より、歩数を少なくする“米国流”を勧めた。また、NPB3球団で活躍した名遊撃手は、上達のカギを「目線とリズム」と語っている。
米国で野球指導を学んだ菊池さんは少年野球の選手らに打撃や守備を教える時、動きを分けて指導している。フィールディングではフットワーク、キャッチング、ステップワーク、スローイングと4つの局面があるという。
フットワークは打球を追いかける動きで、キャッチングでは捕球から握り替えまでの動きを身に付ける。ステップワークで送球する方へ体の向きを変えて、最後にスローイングとなる。菊池さんは「一連の流れで練習することも大事ですが、エラーした時にどの動きに問題があったのか考える視点を持つと守備が上達します」と話す。
菊池さんは、選手が4つの局面でそれぞれ大切になる動きを身に付けられるようにドリルを活用している。13日のオンラインイベントでも、実際に動きながらポイントを解説した。イベントには少年野球の保護者や指導者らも参加し、こんな質問が挙がった。
「ゴロの入り方はサード方向からファースト方向へ曲線で入るように指導していますが、拓斗さんはどのように指導していますか?」