盗塁に重要な“目”の使い方 「じっと見る」のは逆効果…上手い選手が活用する周辺視

スポーツビジョントレーナーの野口信吾さん【写真:伊藤賢汰】
スポーツビジョントレーナーの野口信吾さん【写真:伊藤賢汰】

盗塁で効果的な周辺視…投手の一部分に集中するとスタート遅れる可能性

 目の強化は打撃以外にも生きる。日本ハム・松本剛外野手らをサポートしているスポーツビジョントレーナーの野口信吾さん(以下シンゴさん)は、目の使い方を身に付けると走塁も向上すると話す。盗塁が得意な選手は周辺視に優れ、投手を凝視せずにぼんやり見てスタートを切るケースもあるという。小学生でもできる簡単なトレーニングも伝授してくれた。

 野球で「目が大事」と言われると、動いている球を目で追う打撃や守備をイメージしやすい。だが、シンゴさんは「目を上手く使えると走塁にも生きてきます」と話す。

 目の機能には一点に集中する「中心視」と、一点を見ながらより広い範囲も視界に入れる「周辺視」がある。本を読んだりスマートフォンの画面を見たりする時は中心視。全体をぼんやりと見る時は周辺視を使っているという。

 盗塁では投手の動きに感覚を研ぎ澄まし、中心視が重要になると考えがちだ。だが、盗塁の上手い選手は周辺視を活用しているとシンゴさんは説明する。

打球がどこに飛んだのか判断する「瞬間視」も走塁に生きる

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