盗塁に重要な“目”の使い方 「じっと見る」のは逆効果…上手い選手が活用する周辺視

打球がどこに飛んだのか判断する「瞬間視」も走塁に生きる

「盗塁で足や肩など投手の一部分の動きだけを見ていると、走者の顔や体は投手側に寄り、体も固まってスタートが遅れてしまいます。盗塁が上手い選手は、投手をぼんやりと見てスタートしているケースがあります」

 シンゴさんは、周辺視の使い方を身に付けたり、顔や頭を固定して目だけを動かしたりするトレーニングで、選手のパフォーマンスアップをサポートしている。走塁は盗塁だけではなく、次の塁を狙う状況判断も問われる。

 その時にも、打球方向や強さ、相手の守備、コーチャーの動きなど様々な情報を捉える周辺視が重要になる。また、投球がバットに当たった瞬間、どこに打球が飛んだのか判断する「瞬間視」の強化も走塁に生きてくるという。

 スピードを緩めるのか、一気に加速するのか。相手守備の動きを見て、次の塁に到達できるのか。走塁は一瞬の判断で結果が変わってくる。その時に問われるのが目の能力なのだ。

(間淳 / Jun Aida)

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