ペットボトルを使って打力向上　強いインパクト生み出す…手軽にできる“水トレ”

水を半分ほど入れた2リットルのペットボトルが体幹強化に繋がる

　力強い打球を飛ばすには、体の“連動力”を高めるのが近道。下半身の力を上半身や腕に伝えられれば、力強いインパクトを生み出せる。専門家によれば、水を入れたペットボトルを使った“水トレ”が効果的。手軽なトレーニングが体幹強化につながり、強い打球を打てるようになるという。

“水トレ”を推奨するのは、都内にある複合型スポーツ施設「MTX ACADEMY」でチーフディレクターを務める木村匡宏さん。現役プロ野球選手からの信頼も厚く、成長期の小・中学生には将来を見据えた指導をしている。

　必要なのは2リットルのペットボトル。容器の半分ほど水を入れる。小さな子どもであれば、少なめにして適当な重さにする。そして蓋と底の部分を持って、8の字を描くように回していく。肩甲骨と肋骨回りの筋肉を意識して回していく。

　この時に重要なのが両ひざと両股関節を固定し、グラグラさせないこと。「インパクトではボールとバットを強い衝撃でパチーンと合わせないといけない。体の中に強い芯を作る必要があります」と木村さんは語る。

　もう一つがペットボトルの“シャッフル”。まずは両端を持ったペットボトルを振る“横振りで、水の泡が細かくなるほど良いという。次はペットボトルの両脇を持っての“縦振り”。「横波と縦波をバランスよく体に入れて連動力を高めていきます」と解説する。

　ティー打撃などの合間に取り入れても有効だという。「ちょっと連動力が落ちて来たなと思ったら行うのがよいと思います」。8の字ワーク、シャッフルを行ってから再開すると「インパクトが強い、体の連動力が高まった打撃を実現できます」。小学生の子どもたちも簡単にできる“水トレ”。日々行って、強いインパクトの打撃を身につけたい。

（First-Pitch編集部）