“自主性”の言葉に潜む危険性 少年野球で子ども任せは「大人の責任放棄」専門家が提言
子どもに1年言っても直らなかったら…「直るまで言い続ける」
「保護者から『子どもに何度言っても直らないから言うのをやめました』と聞くことがありますが、やめたら駄目です。1年言っても直らなかったら、2年、3年と直るまで言い続けます。言うのをやめたら、やってもいいと子どもが判断するからです。怒る必要はなく、淡々と伝えてほしいと思います」
子どもは最初、大人に指摘されたくないという消極的な理由で改善しようと考えるかもしれない。だが、それがきっかけとなり、徐々に自ら考えて行動するようになるという。そして、安福さんは訴える。
「保護者が責任を持ってサポートすれば、子どもは自主性を身に付けます。大人になってから自主性を身に付けるのは相当な労力と覚悟が必要になります。保護者が、子どものうちにサポートしてほしいと思っています」。
自主性は自然に身に付くものではない。子どもの自主性を育てるには大人の責任が不可欠となる。
○安福一貴(やすふく・かずたか) 東京都出身。プロトレーナーとして、2003年に独立。約20年間、プロアスリートをメインとして、計4000人以上のトレーニングを指導。数年間のインストラクター経験と整体学、整骨学の知識を活かし、プロトレーナーに。元巨人の高橋由伸氏、西武時代の片岡易之(当時、現・保幸)氏をはじめ、多くのプロ野球選手が師事。2016年に東京・五反田にパーソナルジム「STARTUG」オープン。2020年に株式会社スタークレス設立。
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(Full-Count編集部)
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