「血液が沸騰する」ほど特別な開幕戦 巨人・原辰徳監督が強いられる我慢のシーズン
副主将の吉川尚輝は「和真のサポートを少しでもしたい」
1番打者には現役ドラフトで獲得したオコエ瑠偉外野手が起用される見込み。丸佳浩外野手は右翼で、新外国人のルイス・ブリンソンを中堅で起用する予定となっている。打線の流れを作るのは「2番・二塁」で先発予定で、今年から副主将となった吉川尚輝内野手。新しい責務を担う背番号2も開幕前の思いを語った。
「緊張しますが、ワクワクもしています。やっと始まるという気持ち。(副主将になって)もちろん自分のことも大事ですけど(岡本)和真のサポートを少しでもできればいいかなと思っていますし、チーム全員で同じ方向を向いて、リーグ優勝、日本一を目指して戦っていきたいなと思います」
オコエ、吉川から始まる巨人打線は丸、岡本、中田翔、坂本勇人といった中軸に流れていく。これが2023年の新しい巨人の形となる。開幕1軍メンバーにはブリンソンら新外国人選手5人に加え、新人・門脇誠内野手ら若手も多く名を連ねた。原監督は「我慢しながら戦う」というのは、実りの秋にするための逆算だ。1シーズンは長い。夏場、そしてシーズン終盤を迎えた時にいかに強い選手を揃えることができるかが鍵になる。
「簡単にはいかないでしょうけど、少し我慢をしながら、全力でベストオーダーの中で戦っていきますよ」
開幕戦は何度戦っても、シーズンの中で特別な1試合だ。心の鼓動を感じながら、それぞれが新しい一歩を踏み出す。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)