「血液が沸騰する」ほど特別な開幕戦 巨人・原辰徳監督が強いられる我慢のシーズン

開幕投手のビーディはゲームで“調整”?

 大役を任された右腕は、東京ドームの前日練習を終えたあと、報道陣に対応した。「予想していなかったです。菅野投手が間に合わなかった事情というのは残念な結果ですが、開幕投手を任されたことは光栄なこと。チームがシーズンの良いスタートを切れるようにしっかり試合を作って、自分ができることをしっかりしたい」と落ちついた様子だった。

 外国人投手の開幕投手は2017年のマイコラス(現・カージナルス)以来。中日打線は以前、中日の投手コーチだった巨人・阿波野秀幸投手コーチから話やデータをもらい、準備をしている。「いい打線なのは間違いない。しっかり集中したい」。実はビーディは野球のゲームが好きで「自分を使って、いいイメージを持ちたい。ゲームの世界とはいえ、自分の考えている配球通りに投げると参考になるんだ」とプライベートの一部を紹介。イメトレが試合前のルーティンとなっているようだ。

 選手にとって、特別な“開幕日”。新主将にも就任した岡本和真内野手も順調な調整を進め、中日戦を迎えていた。侍ジャパンの一員として優勝に大きく貢献。試合前も柵越えを連発したほどバッティングの状態はいい。「(WBCから)割とすぐに気持ちを切り替えました。体調もいいです。明日から開幕なんで、しっかり頑張りたい。声出し応援が解禁になりましたし、皆さんに喜んでもらえるような試合をしていけたらいいなと。チームとしても、個人としてもそう思います」とWBCの熱をそのまま巨人のシーズンに持ち込む。

 特別な1日の朝を迎えると、岡本和は特別な感覚になるという。開幕前のルーティンは「特にないです」と話したが、当日のことについて聞かれると「なんか……開幕の日の当日って、いつもよりちょっと早く来ちゃったりするんです。時間配分がちょっとわからなくなったります。それくらいですかね」と明かすと、場が少し和んだ。「それだけは気をつけたい」と笑顔を見せた岡本和は試合への思いを問われると「1本出れば楽になるけど勝てればいいですね」と新キャプテンとしてチームの白星に導く活躍を約束した。

副主将の吉川尚輝は「和真のサポートを少しでもしたい」

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