「貢献度は計り知れない」 世界一に不可欠なMLB組、ベンチ裏で見せた気遣いの数々
大会終了後、ダルビッシュが明かした大谷からの3年後の誘い…受け継ぐ献身の姿勢
結果だけでなく、行動でも格の違いを見せつけたメジャーリーガーたち。ただ、表には出さずともその重圧、そして慣れない環境での調整の難しさは大きなものがあった。実際、16日の準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)では、救援登板後、シーズンに向けた調整のため、再びブルペンに入る姿もあった。
準々決勝の試合後、ダルビッシュは取材でこう本音を漏らした。「自分としては思っていた以上に難しかったかな。苦しい部分もあったり、家族もいなかったので難しい部分も正直ありました」。ただ、そんな素振りを見せずに投手陣をまとめ上げた。
ダルビッシュは世界一を取った後、大谷から「3年後も……みたいなこと言われた」と次回のWBCの“共闘“を懇願されたことを明かした。2026年に開催が決まっている第6回WBC開催時、ダルビッシュは39歳。「考えてなかったですけど、選ばれるような選手でいたい」と笑みを浮かべながらも、言葉から力強さを感じた。
もし、3年後、再びダルビッシュが日の丸のユニホームを着たとき、周りには今度はダルビッシュを支える選手たちがいるはずだ。今回、参加した中から、MLBへ移籍する選手が生まれるだろう。その新たなメジャーリーガーが大谷、吉田らとともに若き侍を支え、強くしていく。そんな想像が今から膨らんで止まない。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)