大谷翔平に繋いだ2番打者、インパクト残した165キロ右腕… WBCで際立ったパの日本代表
甲斐は3試合でスタメンマスク、牧原&周東は貴重な働き
甲斐拓也捕手(ソフトバンク)は中国戦、チェコ戦、イタリア戦で先発マスクを被るなど、主戦捕手の1人として奮闘。打撃面は打率.091だったが、15打席で3四球、1犠打を記録し、つなぎ役として堅実な働きを見せた。準決勝のメキシコ戦では源田の執念のタッチにつながる送球で盗塁刺をもたらすなど、自らの持ち味を生かして優勝に貢献している。
鈴木の辞退に伴い追加招集された牧原大成内野手(ソフトバンク)は代走や外野の守備固めとして、全7試合中6試合に出場した。打席機会は限られていたもののチェコ戦では途中出場で適時打を記録。ユーティリティ性を生かしてチームを支えた縁の下の力持ちは、決勝戦でも9回からセンターの守備固めで出場。歓喜の瞬間をグラウンドで味わった。
周東佑京内野手(ソフトバンク)も代走や守備固めとして5試合に出場した。出色だったのが準決勝のメキシコ戦で、1点ビハインドの9回に代走として出場した場面。栗山英樹監督の期待に応え、村上宗隆内野手(ヤクルト)の適時打で圧倒的な脚力を生かして一塁から一気に生還。足のスペシャリストとして見事にサヨナラ劇を呼び込んだ。
登板機会のあった6投手は全て、投球回と同じかそれ以上の奪三振を記録。全ての投手が大崩れせずに実力を発揮した。最年長が27歳の松井と若手揃いで、3年後の次回大会に向けて各投手のさらなる成長が期待できる。ペナントレースではそれぞれライバルとしてリーグの覇権を争う。日本中に歓喜をもたらした選手たちのプレーが注目される。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)