内野陣のスキ突く「好判断」で決勝点 DeNA三浦監督が“走塁ミス”を咎めないワケ
激走でアウトになっても「常に前の塁を狙っている」指揮官も責めず
関根は2回2死走者なしでの第1打席でも、遊撃手・坂本勇人内野手の頭上をライナーで抜くヒットを放つと、思い切って二塁を狙った。ギリギリのタイミングでルイス・ブリンソン外野手の好送球でタッチアウト。しかし、三浦監督はこの走塁も「間一髪で、もう少し送球がそれていれば、というところだった」と責めない。むしろ「今年は昨年に引き続き、それ以上にチームとして、常に次の塁を狙うことを意識してやっている。全員が見ていますから、アウトになったから行かないというのではなく、積極的なところを見せてくれてよかった」と称賛した。
関根自身も、お立ち台で「常に前の塁を狙っているところで、1打席目はミスをしてしまいましたが、(5回は)なんとか自分が還れたらと思い、小さい可能性でしたが、トライできてよかった」と会心の笑みを浮かべた。
昨季に一発攻勢から脱却し、機動力野球への転換を目指して、2位への躍進を結果としてつなげたDeNA。25年ぶりの優勝を目指す今季も、三浦監督は「浸透しつつあるので、継続していきたい」と手応えを感じている。