内野の要を捕手に大胆コンバート 「夏の神奈川」を勝ち抜くため…桐光学園のチャレンジ

桐光学園・森駿太【写真:大利実】
桐光学園・森駿太【写真:大利実】

187センチの2年・森駿太が遊撃へ…スタメンに2年生が7人の若い布陣

 中村がキャッチャーに回った関係で、空いたショートに入ったのが森駿太(2年)である。秋までファーストを守っていた、187センチ83キロの左の長距離砲だ。この日は第2打席に、高校通算15本目のホームランをライトスタンドに放り込んだ。

 3打席目にライト前ヒットを放つと、4打席目にはカウント0-2から外のストレートをうまくミートして、レフト前ヒット。強く引っ張るだけでなく、逆方向にも軽打できるうまさを見せた。

 野呂監督にとっても、嬉しい1本だった。「ショートとしてはまだこれからですが、打つほうはだいぶ良くなってきています。最後のレフト前ヒットは見事。外の球を“パンッ”と打つ感じで、ホームランよりもあの1本。ああいう当たりが増えていくと、幅が広がっていきますね」。

 森が3番に入り、4番には中村が座る。5番にも2年生の緒方大起。クリーンアップを筆頭に、スタメンに7人の2年生が並ぶ若い布陣ながら、例年以上に力強いスイングが目立ち、12安打中6本が長打。1年春から出場していた外野の矢竹開(2年)が有鈎骨の手術でベンチスタートとなったが、本来であれば上位に名を連ね、打線はより厚みを増す。

「アウトを恐れずに積極的にバットを振っていく」

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