超一流の選手は「周りはどうでもいい」 元トレーナーも驚いた“尋常でない”共通点

日本ハム・金子千尋特命コーチ(左)と元オリックス・馬原孝浩氏【写真:荒川祐史、編集部】
日本ハム・金子千尋特命コーチ(左)と元オリックス・馬原孝浩氏【写真:荒川祐史、編集部】

2015年までオリックスのトレーナーを務めた吉良俊則氏

 プロ野球ではどの時代にも“超一流”が存在する。チーム、球界の顔として一時代を築いた選手たちの共通点とは? 2015年までオリックスのトレーナーを務めた吉良俊則氏は「言い方は悪いかもしれませんが、周りのことはどうでもいいと考え、自分がブレない人」と語る。

 吉良氏は大分・柳ケ浦高から2003年ドラフト2巡目で近鉄に入団し、2005年からはオリックスでプレー。2008年シーズンを最後に現役引退した。その後は柔道整復師の国家試験に合格。2013年から2015年までオリックス1軍トレーナーを務め、金子千尋氏(現日本ハム特命コーチ)、馬原孝浩氏(現・火の国サラマンダーズ監督)、平野佳寿、昨季限りで引退した坂口智隆氏らをサポートした。

 沢村賞、最多セーブ、最多安打、ゴールデングラブ賞などを獲得した“一流”の姿を間近で見てきた吉良氏。これらの選手の特徴として「自分のペースを崩さない。とことん求めていく。体に対してもすごい興味を持っていました」と共通点をあげる。

 その中でも記憶に鮮明に残っているのは金子氏と馬原氏だという。2014年に沢村賞、最多勝、最優秀防御率など投手タイトルを総なめにした金子氏については「いい意味で特殊な方だった」と語る。それが垣間見られたのが外野のポール間を走るメニュー。タイムを気にする選手がほとんどだったが、金子氏は歩数を数えていたという。

ランニングの歩数を気にした金子千尋、徹底的に時間をかけた馬原孝浩

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