「こんな投手、なかなかいない」 “一本釣り”から2年で侍Jへ…担当スカウトの慧眼

中日・岡林勇希、高橋宏斗、石川昂弥(左から)【写真:荒川祐史】
中日・岡林勇希、高橋宏斗、石川昂弥(左から)【写真:荒川祐史】

2019年ドラ1石川昂は燕・奥川と比較検討「あんなバッター出てこない」

 昨年セ・リーグ最多安打のタイトルを獲得した岡林は2019年ドラフト5位。三重・菰野高時代はエースで4番だった。「基本的に投手でって話だったんですが、僕は野手としても評価してました。あの肩と脚力があったのと左の膝が割れができていたのでね」。

 投手でいくか、野手でいくか。近藤氏は他のスカウトとともに野手と投手と両方のグラブを岡林に渡したそうだ。その結果、最終的に、本人が外野手になることを選択したという。

 石川は東邦高出身で2019年ドラフト1位。オリックス、ソフトバンク、中日の3球団が競合したが、抽選で当時の中日・与田剛監督が引き当てた。「あの時は1位を奥川(ヤクルト1位)と石川とどっちにするというところだったんですが、あんなバッター出てこないだろうって、石川に決まりました。怪我がなければ十分できますよ。クリーンアップも打てると思いますよ」。

 2021年オフに中日を退団した近藤氏は「自分が獲得した選手を置いてきたのが心残り」という。みんな、プロで成長してほしいと願うばかり。陰ながら応援している。

(山口真司 / Shinji Yamaguchi)

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