明大1年・内海が衝撃アーチ…代打決勝2ラン 昨年U-18の4番が鮮烈なリーグ戦初安打
明大・田中監督「ああいう場面で行くのはみんながわかっていた」
明大のルーキーで広陵高時代に通算34本塁打を誇り、昨年9月に米フロリダ州で行われた「WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」では日本代表の4番を張った内海優太外野手(1年)が23日、東京六大学春季リーグの慶大2回戦で同点の6回に代打勝ち越し2ランを放った。チームは5-1で勝ち、対戦成績を1勝1分とした。内海は大学初安打を劇的な決勝弾で飾った。
前日(22日)の慶大1回戦は0-0で9回引き分け。この日も序盤は両チーム無得点の投手戦で、4回には慶大・廣瀬隆太内野手(4年)に先制ソロを浴び、均衡を破られた。しかし、試合はここから大きく動く。6回の攻撃では、先頭の3番・宗山塁内野手(3年)が右翼線二塁打で口火を切り、4番・上田希由翔内野手(4年)も同点適時二塁打で続いた。
なおも1死三塁とし、「代打・内海」がコールされる。田中武宏監督は「ああいう場面で行くことは、僕だけでなく、みんながわかっていた。オープン戦で結果を出し続けていたので、今日も絶対に点は入ると思いました」と確信があった。内海自身「ベンチの雰囲気がすごくよかったですし、先輩方が背中を押してくれたので、絶対に走者を還してやろうと思いました」と気合十分で左打席に入った。
慶大2番手の右腕・浮橋幸太投手(3年)に対し、カウント0-1から外角高めのストレートに食らいつくと、打球は逆方向へ飛び、ポール際の左翼フェンスをきわどく越えた。「レフトフライかなと思ったので、気持ちが浮いたというか……うれしかったです」と夢見心地で振り返った。