ペットボトルでつかめる「指先が走る感覚」 ボールの“キレ”生む簡単トレーニング

トレーナーの木村匡宏さん【写真:荒川祐史】
トレーナーの木村匡宏さん【写真:荒川祐史】

小学生からプロ選手まで幅広く指導するトレーナーの木村匡宏さん

 自分の投げるボールに“キレ”を生み出すにはどうしたらいいのか。都内にある複合型スポーツ施設「MTX ACADEMY」でチーフディレクターを務め、小学生からプロ選手まで幅広く指導しているトレーナーの木村匡宏さんは「指先が走る感覚」をつかむことも重要と解説。ペットボトルを使った手軽なトレーニング方法を紹介している。

 選手が最大限のパフォーマンスを発揮するサポートをしている木村さんは、前腕から手首にかけての使い方は人によって異なると説明。クロスとパラレルの2種類に分けている。自分がどちらのタイプかを知ることによって効率よくトレーニングできるという。

 今回のトレーニング方法は至って簡単で、まずは500mlのペットボトルを2本用意し2/3くらいまで水を入れる。小さな子どもたちは体格などに応じて調整する。水の量はやや少量でも可能だ。

 クロスの選手はペットボトルを指の付け根部分に合わせて握り、腕を斜め45度の位置にセットして左右にシャッフルする。パラレルの選手は指先でペットボトルを包み込むように握り、縦方向に振るなど、様々な方法で負荷をかけていく。

 このトレーニングを終えた後にキャッチボールを行うと、効果が実感できると解説。「指先が走る感覚が育ってきます。ボールがパチーンと放たれるリリースが実現できます」と木村氏は説明する。

 指先の感覚を高めることによりボールに強い回転をかけ、キレのある球を投げることが可能になる。高価な器具や、広い場所を必要としないトレーニング方法。一度試してみる価値はありそうだ。

(First-Pitch編集部)

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