野球は「ほとんど教わらなかった」 阪神Women・上本監督が胸に刻む指導の“原点”

「監督がいなくても意思疎通できるのが一番」

 自身が指導者になっても、その思いは変わらない。昨年指揮したタイガースJr.についても「小学生なので騒がしく、楽しくやるのですが、いざプレーになると目の色が変わる。オンとオフを切り替えられる選手が1人いれば、それが2人、3人と連鎖反応で増えていきました。もちろん技術も高かったのですが、そういった面が勝利に結びついたのもあったと思います」と振り返る。

 今年からは女子選手を預かることになった。「結局プレーするのは選手。監督がいなくても意思疎通できるのが一番だと思っています」と口にする。細かな技術指導などは行うが「何かあった時のために監督がいる。勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任でいい。最前線で戦う選手が一番しんどい思いをしている」と、プレーヤーへのリスペクトを忘れない。

 4月2日の大体大戦で初めて指揮を執った。今季から本格的に始動する巨人・女子チームとの“伝統の一戦”が7月に実施されることも決まった(7月22日・甲子園、29日・東京ドーム)。この2試合でどんな戦いを見せるかにも、注目が集まる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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