野球は「ほとんど教わらなかった」 阪神Women・上本監督が胸に刻む指導の“原点”

阪神タイガースWomen・上本博紀監督【写真:橋本健吾】
阪神タイガースWomen・上本博紀監督【写真:橋本健吾】

昨年までタイガースJr.、今季はタイガースWomenで指揮を執る上本博紀氏

 指導者としての“原点”は厳しい3年間を過ごした高校時代にあった。今年から女子硬式野球「阪神タイガースWomen」の監督を務める球団OBの上本博紀氏は「挨拶や返事、人の気持ちを考えることが大事だと思っています」と、“人間教育”を念頭に置いて指導を行っている。

 上本氏は高校時代に強豪・広陵(広島)の門を叩き、1年夏から4季連続で甲子園に出場。2年春の2003年選抜大会では1番打者として12安打を放ち、優勝に貢献した。早大を経て2008年ドラフト3位で阪神に入団。通算698試合に出場し、打率.265、30本塁打、161打点をマークし、2020年に現役を引退した。

 昨年はタイガースJr.の監督を務め「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2022」で初優勝。小学生から女子選手と様々なカテゴリーで指導者を経験しキャリアを積んでいる。理想の指導者像を問われると「やはり高校時代ですね」と、広陵時代の恩師・中井哲之監督の名前を挙げる。

「野球のことはほとんど教えてもらったことがありません。挨拶や返事といった人間的な部分です。野球はチームスポーツなので、周りや仲間のことをしっかり考えてプレーすることが大事だと教わりました」

「監督がいなくても意思疎通できるのが一番」

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