「これくらいは大丈夫」でチーム“崩壊” 女子高校日本一監督が実感…押しつけの限界
当初は厳しい指導で故障者続出…トレーナー招聘、ヨガ導入などで改善
自らを信頼して入学してくれた選手たちが、悩み苦しむ姿に心を痛めた。そこからは専門のトレーナーをつけたりヨガを導入したり、コンディショニングを最優先に考えるようになり、選手とのコミュニケーションも積極的に図っていった。
「時代の流れを読むことは必要です。自分のポリシーを押し付けるだけでいいチームは作れません。指導者が勉強していくことが大切で、変化を恐れてはいけない」
チームのスローガンは「感謝」。学校敷地内にある球場バックネット裏のベンチに「ありがとう」の文字を掲げ、卒業していった選手全員の名前が刻まれたプレートをグラウンド脇に飾っている。
「今でも第1期生には『あの時は厳しかった』『今は優しくなりましたね』と言われます。苦労をかけてしまいましたが、神戸弘陵女子野球部に関わってくれた全ての生徒のおかげで今がある。いつでも帰って来られる場所として守っていきたいですね」
過去の失敗を反省し、次世代の選手育成に向け、石原監督も日々、選手とともに進化し続けていく。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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