新入生は「影響をもろに受けた世代」 強豪校でも痛感…コロナ禍で変化した選手の気質

神戸弘陵女子硬式野球部・石原康司監督【写真:橋本健吾】
神戸弘陵女子硬式野球部・石原康司監督【写真:橋本健吾】

今春選抜大会で4年ぶり3度目Vの神戸弘陵女子硬式野球部

 指導者と選手のコミュニケーションはチームを強化していく上で必要不可欠といえる。今年4月に高校に入学した1年生は中学時代の3年間、新型コロナウイルスの影響を受けた。今春の選抜大会で4年ぶり3度目の全国制覇を果たした神戸弘陵女子硬式野球部・石原康司監督も、改めてその重要性を感じてるという。

 春3度、夏2度の日本一を誇る強豪校には今年、32人の新入生が入部した。3学年合わせて75人の大所帯となり、レギュラー争いは激しさを増している。2014年の創部から同校を指揮する石原監督は「入ってくる世代で生徒の性格などは全く違います。今年の1年生はコロナ禍の影響をもろに受けた世代。コミュニケーションを取るのが苦手な生徒が多いです」と語る。

 2020年1月に日本で最初の感染者が確認され、全国の小中高校では休校などが相次いだ。一時的に再開されても授業は主にオンライン、生活していく上でマスク着用が必須となり、対面してのコミュニケーションは劇的に減少。マスクをする期間が長かかったことで、相手の表情を見て読み取る能力も落ちているという。

「こちらの指示を理解するのも、いつもと少し違う印象です。オンラインでの生活が長かったことが理由でしょう。その部分は我々が導いてあげないといけない」

選手が大人に意見できる環境作りを重視する

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